車いす利用者 の 正しいシートベルト装着を見直しましょう。
近頃、車いすのお年寄りをそのまま車にのせて送迎しているクルマを見かけることが多くないですか?
しかし、車いすのまま車に乗り込ませたときシートベルトの装着が難しく、正しくシートベルトを装着できてないままの送迎で、
死亡事故例があったりと、施設などで課題となっているようです。
そこで、同じクルマに乗っていても、車いすのまま乗り込んだ方だけが死亡するという事故例が報告されています。
原因は、車いす利用者への間違ったシートベルトの装着方法です。
通常の車のシートには3点式(肩から反対側の腰下・腰下から反対側の腰下)のベルトで固定されています。
このような固定で、肋骨、腰骨、骨盤などで、追突や急ブレーキなどの時の衝撃を骨で受け止めて、
内臓へのダメージを最小限に留めることができます。
車いすのシートベルトをきちんと骨盤にそって装着しようとすると、スカートガード(アームレストの下の板)が
邪魔になってしまうため、スカートの上(アームレストの上)からベルトをかけてしまいがちですが、それだと骨盤ではなくウエスト、
下腹辺りの骨のない部分に当たり、衝撃が内臓をダイレクトに圧迫し、とても危険です。
正しくは、車いすのタイヤのスポークの間を通して、アームレストの下(通らない場合は、アームレストの上げて通す)を通して、
反対側もアームレストの下を通して、車いすのタイヤのスポークの間を通して装着してください。
【要確認】
首や顔にベルトはかかってないか!!
骨盤にそってベルトがかかっているか!
シートベルトは正しく装着して、安心・安全なお出かけを!!