今回のトピックは 車椅子移動車 車椅子リフト の駐車場におけるポイントと注意点 についてです。
車椅子移動車に取り付けられている、車椅子リフト。
ほとんどの場合、車椅子リフトはクルマのバックドアポジション、
車体の後方に取り付けられています。
そのほかにも車椅子リフトがクルマのサイドポジション、
車体の横に取り付けられているパターンもありますが、
日本国内で走っているリフトのほぼ100%が車体後方取付型でしょう。
では、本題の車椅子リフト車の駐車場におけるポイントと注意点について掘り下げていきましょう。
先述のように、ほとんどの車椅子リフトは車体後方に取り付けられています。
これは、一般的な駐車場では大問題です。
なぜなら、基本的に駐車場一台分のスペースは、一般的な普通車両のスペースしか確保されていないからです。
一般的な駐車場だと、ハイエースや、アルファードの大きさでもギリギリです。
では、何が問題かというと、
1.車椅子リフトが取り付けられているクルマは(ほぼ)比較的大きいサイズであること
2.車椅子リフトを地面に下ろすと、車体後方にさらに数メートルの距離が必要であること
です。
わかりやすく図で表すと、以下のようになります。
車椅子リフトを地面に下ろすと、
車体全長 + 車椅子リフトのプラットフォーム※全長 + 車椅子ユーザー + 介助者 + 最低1m の距離が最低必要となります。
※プラットフォームとは車椅子が乗るリフトの台の部分です。
例えば
A : 車体全長 / 5m
B : 車椅子リフトプラットフォーム / 2m
C : 車椅子ユーザー / 1.5m
D : 介助者 / 50cm
E : 後方スペース / 1m
だとすると、合計約10mほどのスペースが必要となります。
これは一般的なクルマの全長2台分近くになります。
道路横で車椅子リフト車両への車椅子ユーザーの乗り降りを見たことがあると思います。
なぜこんなところで、、と感じた方もいらっしゃると思いますが、上述のような理由と、
日本の土地事情からして、一般的な家庭の敷地内で車椅子リフトを余裕を持って使用できるのはとても難しいのです。
これは、ショッピングモールや高速道路のパーキングエリアなどの駐車場でも同じことが言えます。
昨今のショッピングモールや高速道路のパーキングエリアには、必ず障害者用の駐車スペースが確保されています。
障害者用駐車スペースは、横幅が一般的な駐車スペースよりも大きい場合が多いですが、
実は、後方に長く伸びている障害者用スペースはほとんど見かけません。
車椅子リフト車両が、立体駐車場や屋内駐車場でほとんど見かけないのは、後方スペースが取りづらく、
屋外の駐車場に停めているからです。
しかし、そうなると雨の日は本当に大変です。
車椅子リフトを使用して乗り降りをすると、最低でも数分はかかり、
車椅子ユーザーも車椅子リフトを操作する人もとても大変です。
色々と大変なことばかりと思うかもしれませんが、
逆に言えば、上述のようなことをしっかり頭に入れておけば、
事前に対処の方法も考えられるということです。
これから様々な理由で車椅子リフト仕様車の購入を検討されている方がいらっしゃると思います。
いざという時に慌てず、冷静な対処をするためにも、車椅子リフト仕様車をご購入前に、
ぜひ今一度、よく行く場所や、その場所を利用する時間、周辺の交通状況、混み具合などを
再確認し、実際に使用する際のイメージを頭の中で思い描いてシミュレーションしてみましょう。
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